顔面至上主義のドロドロ女の世界?!おんなのこきらいネタバレ感想
どうも、ピヨ崎です。
女子のドロドロを求めて見つけた映画『おんなのこきらい』を紹介していきます。
女性監督ということで、さらに期待大。
ネタバレ注意です
『おんなのこきらい』あらすじ
起:顔面至上主義のキリコ
女の子の価値はかわいいことだと信じている主人公キリコ(森川葵)。
職場の男どもからはちやほやされているが、女子からは清々しいほど嫌われている。
女子たちから何を言われても
「そうですね。わたし、かわいいんで。(ドヤ」
で、一刀両断。
こりゃ嫌われるわ。
しかし、恋はうまくいっていない。
思い人である、バーで働くユウトとはセフレ関係から発展しない。
承:専門時代の後輩に化けの皮を剥がされる
ある日、仕事でアクセサリー作家のコウタと出会う。
いつも通り、媚びを売って仕事を得ようとするキリコ。
しかし、彼は専門学校の後輩だった。
案の定、学校一美人だけれど性格最悪と大評判だったキリコ。やっぱりね!
最初こそ険悪だったが、次第にキリコが素で付き合える友人になっていく。
転:ユウタを寝取られ発狂
ユウタの働くバーに新しくバイトできたサヤカ。
一裏表がなくさわやかな印象の彼女、実は誰とでも寝てしまう断れない系ビッチだった。
結局、ユウタをサヤカに寝取られてしまう。
事実を知ったキリコはサヤカに頭から酒をぶっかけ、
「あたしのがずっとずっとかわいいもん!」
と激怒。
しかし、ユウタに「そういうとこだよ。」と言われ、捨てられてしまう。
結:かわいい至上主義からの脱却
会社にも行かず、汚部屋に引きこもったキリコを助けてくれたのは、キリコの素を知っているコウタだった。
元気づけるためにデートとかしてくれたらさ、そりゃ惚れてまうやろ…。
しかし、コウタ彼女持ち。
しかも、すごい美人ではないけれど家庭的なお姉さんタイプ。
キリコも「わたしが男だったら、あの人と付き合いたいって思うもん」と負けを認める。
コウタに真正面から振られたキリコは、自転車に乗ってさっそうと走り去っていった。
完。
『おんなのこきらい』の意味とは?
ここから考察。
1.自分以外のおんなのこが憎い
この作品に出てくる印象的な女性3人
・かわいいけど性格ブスなキリコ
・顔は普通だけれど天然っぽく男を惑わすサヤカ
・きれいで家庭的なコウタの彼女
他にもキリコの職場の女性など、周囲にいそう?な濃い女性がたくさん出てきます。
彼女たちは男をめぐってドロドロの争いをしていきます。
彼女たちの根底にあるのは、妬みや嫉妬。
自分よりかわいいキリコ、無垢なふりをするサヤカも自分より男を引き付けるから攻撃対象にする。
これって、女なら持っている感覚ですよね。私も、キリコやサヤカみたいな人がいたら絶対好きになれませんもん。
自分より一歩先を言っている『おんなのこ』が嫌い、憎いという意味が込められているのではないでしょうか。
2.男に翻弄される自分自身が嫌い
でてくる男はどうしようもないです。
セフレから発展させず他の女の人に乗り換えたり、彼女がいるのに他の女に優しくしたり…
結局、女である自分の価値は男の関心に依存している。
男にちやほやされることで仕事増えるし、いいことたくさん。
同性からどう思われようと知ったこっちゃない。
しかし、率先して男に取り入っているキリコ自身が、かわいいだけの自分を拒絶しているシーンがあります。
それが、過食症のシーンです。
キリコはマカロンやチョコレートなど”かわいい”ものをドカ食いした後、全て吐き出してしまいます。
男に取り入るために、身も蓋もないかわいいことばかりを追い求めるおんなの自分がきらいだということを示しているのではないでしょうか。
女の味方は女
いがみ合っている登場人物たちですが、互いを思いやるシーンも。
コウタの家で、キリコがコウタの彼女と鉢合わせてしまいます。
あまりのショックに飛び出していったキリコですが、コウタは後を追いませんでした。
すると、コウタの彼女が「追わなくていいの?」とコウタに尋ねます。
コウタが「どうしてそんなこと言うの?」と尋ねると、
「だって女だから。」
女にとって、最大の敵も、最高の理解者も女なのだという暗示なのかもしれません。
森川葵めっちゃかわいい
こんな極端な人いないだろ!ってツッコミながらも、どことなく共感できる映画です。
あと、森川葵さんめっちゃかわいい。細いし、目がぱっちりしてるし…。
かわいい女の子みたい人にもおすすめです。
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