知っているようで知らないQOLについて解説
どうも、ピヨ崎です。
QOLという言葉を聞いたことはありませんか?
「QOL上げてかないと。」
「朝活はQOL上がるね。」
などと、意識高い人たちが使っているイメージがありませんか。
実は、QOLって言葉は医療や福祉、介護の分野で注目されてきた言葉なのです。
しかし、現代では若者や学生こそQOLを挙げるべきだと主張したい。
この記事では、QOLについての説明・解説をしていきます
QOLってなに?
QOLとは、Quality of Life の略称です。直訳すると「生活の質」「人生の質」です。
WHO(世界保健機構)の定義では、
「一個人が生活する文化や価値観の中で、目標や期待、基準、関心に関連した自分自身の人生の状況に対する認識」
とされています。
要約すると
「体だけではなく、精神的・社会的にも健康な状態」です。
QOLの特徴
1.主観性
QOLでは主観を大切にします。
客観的な評価とは、数値化できるものです。
例えば、収入・偏差値・血圧の高さ…
QOLは、満足度や生きがいといった主観的なものを重視します。
つまり、QOLを決めるのは自分自身なのです。
2.多要素性
言葉の通り、QOLは多数の要素で構成されています。
「健康だからQOLが高い」ということにはなりません。
身体的、精神的そして社会的にも健康であるには、様々な課題をクリアする必要があります。
QOLの要素は、次に領域として紹介しています。
QOLを構成する4領域
現在、QOLに関する論文、研究は何万と発表されています。
未だ発展途中のため、決まった要素・形式は提示されていません。
そのため、今回はWHO QOL26の4尺度から考えていきます。
WHO QOL26とは、WHOが作成した26項目から構成されたQOLを測定・評価するための心理検査です。
1.身体的領域
日常生活を送る上で身体的な不自由があるかどうか、
加えて、仕事や勉強といった社会的な活動をする上で痛みや疲労が無いかどうかが基準です。
- 日常生活動作
- 活力と疲労
- 痛みと不快
- 仕事の能力
- 睡眠と休養
など
2.心理的領域
精神的に安定しているかが基準です。
また、心理的に行われる活動もこの領域に含まれます。
- 否定的感情
- 自己評価
- 精神性・宗教・信念
- 思考・学習・記憶・集中力
3.社会的領域
人と人との関わりについての領域です。
- 人間関係
- 社会的支え
- 性的活動
4.環境領域
生活している環境全般のことが含まれています。
- 経済的状況
- 安全・治安
- 余暇活動
- 生活圏の環境
- 医療・福祉サービスの充実
など
知っているようで知らないQOL
このように、QOLはたくさんの領域に広がっています。
これらの要素は病気に人や高齢者に限らず、全ての人間に必要なことだと言えます。
QOLをより深く理解することで、みなさんの生活がよりよく充実するのではないでしょうか。